ホメオパシーとは、健康な人がその病気の症状を示す薬を非常に少量与えるという方法論に基ずいた、病気を治療する一つの方法である。(コリンズ・コウビルド英語辞典)何だか良くわからない表現です。基本哲学は、
「ホメオパシーは病気を治療するのではなく、人を治療する医学体系である。」これも具体的なイメージがわかない表現です。しかし、個人的なオーダーメードの治療と言えば良いでしょうか。
ホメオパシーとは何ぞやと問われた時に解かりやすく説明する為に、生物が外敵から身を守る時にどう行動するかという事から説明していきます。どんな生物でも生き抜く為に、外敵がやって来ると戦うか逃げ出すかして生命の維持を図ろうとします。
生物である人間の体にも、ミクロの状態で様々な戦いが繰り広げられています。逃げ出す事はありませんが。
果敢に戦い、体の状態を何時も一定の良い状態にしようとするのです。
人間の体を病気にする物を病原といいます。これには、ウイルス、バイキンや病原微生物のみならず、化学製品、化学薬品、農薬、放射線、電磁波、肉体的精神的ストレス、などなど色々あります。こういった人間の体の状態を正常な状態に持っていく為に、病原を除去する機能が免疫機能なのです。この免疫機能や自然治癒力を刺激し病気を治癒させる方法の一つとしてホメオパシーがあります。解かりやすくいうと、ジェンナーの種痘のように、体にウイルスの弱いものを植えつける事により、ウイルスに対する抗体という免疫機能を付加し
強いウイルスがやって来ても病気になりにくいというワクチン療法に良く似ています
ホメオパシーの材料には、薬草、ミネラル、小動物などがあります。これらの物を極めて薄くかつ撹拌震とうすることにより毒性をなくすと供に震とうの力で、治癒能力のみ強くなっているという不思議な治療法です。
ホメオパシーを説明する為には、生物が病気になった時どのような症状が出るかということを考えればよろしいのです。症状は生物が病的状態から良くなろうとして何かをしている状態ですから、それを強く推し進めるか、原因を取り去ればよい訳です。例えば、風邪を引く。ウイルスを除去する為に、咳をし、クシャミをし、鼻水を垂らし、或いは涙を流しウイルスを体外に吐き出そうとする訳です。又、体中の血液の流れが良くなって盛んにウイルスがいる所へ白血球を送りこもうとします。体温が高くなるとウイルスも弱りますし、逆に免疫機能は活発になるのです。
現代医学はどちらかというと、不快な症状を抑える薬ばかりを使い、肝心のウイルスには何の効果ももたらさず、治るとすれば、抑えている間に免疫力、自然治癒力により緩やかに治るのです。
ホメオパシーの由来は、古代ギリシャの医聖ヒポクラテスにまでさかのぼる古いものですが、ヒポクラテスは
患者が熱を出していると、さらに暖めるような事をして治していたとか。これは、体が熱を出すという事は、それにより治ろうとしているから出しているのだ、と考えてそれを後押しすれば治癒するという考えに基づきます。同種の理論がここでも見受けられます。
近代的なホメオ(似た物)・パシー(病気,治療の意味)は、1796年ドイツの天才医師サミュエル・ハーネマンが医学誌「ヒューフェランズ、ジャーナル Hufeland's Journal」に「新しい創造的な基本原理」を「ホメオパシー」という言葉を使って紹介したのが始まりです。現代の抑える薬、抗アレルギー、抗炎症、鎮痛剤、殆どがそうですが、症状を抑制的に抑える薬をアロ(反対の意)、パシー(病気、治療)と呼び、これとは正反対の治療法です。
ハーネマンは、当時の医学、血液放出(悪い血を大量に出すと病気が治るとする方法)強力な下剤の使用、危険な水銀やヒ素の大量使用などの、実際には患者を悪くしてしまう治療法に嫌気がさし、もっぱら医学書の翻訳で生計をたてていたのです。ある時、その中にマラリアの特効薬であるキニーネの原材料が、苦味があるからという理由で使われている事を知り疑問を持ち、自分自身でそれを服用してみたのです。
すると高熱など、マラリアに似た症状が出ましたが服用を止めると症状も止まりました。この原材料ペルリアン・パークは健康な人にマラリアと同じ症状を起こすからこそ、マラリアに罹っている病人を治すのではないかと考え、それ以後色々な物質を自分自身や家族等に使い、体系化していったのです。
同時期に種痘で有名なエドワード・ジェンナーが、天然痘の予防に少量のウシの天然痘が有効であるという事を論文で発表しましたが、こちらは医学会に受け入れられました。1798年ですから、ハーネマンがホメオパシーを発表してから2年後の事です。何故、このような違いが生まれたのかを推測してみますと、ホメオパシーが、薄めて効くということは良くわかるのですが、さらに薄めても撹拌と震せんを行うと副作用がなくなり、余計に効果があるということが当時の科学では説明できなかったからではないでしょうか。
私が最初に思った疑問もそういうものでしたし、使ってみるまでは中々信用できませんでした。それに、日本で最初にホメオパシーの教育を始めた方たちが、医師ではなく、資格を持たない方が全く想像できない医療体系を説明する訳ですから、一般的な医学を究めた方には?でした。それに医学的知識がない訳ですから、現代医療を批判しても詳しい内容も知らないし、うまくいかない時他の手段が無いとどうするのかという問題があります。私もその方たちの話を聞いたり、かなりのお金を払い学校に通いましたが話はますますこんがらがり止めようと思った時期もあります。
しかし、ある時慢性の方に使い嘘のように結果がでたのです。それから又やり直そうという気持ちになっていったのです。
理屈を考えると、混乱し話が先にすすみませんので、薬草の有効成分がある種の電磁気な形で受け継がれ効果が在ると考えるようにしていますが、本当の科学的な事は鍼灸や漢方と同じで良く解明されていません。しかし、何百年も受け継がれている治療法で人間にも動物にも効果があります。
現代医学風に申しますと、人の免疫、自然治癒力に刺激を与える事により病気を治癒させる方法です。
ですから、私は免疫療法の一つと解釈して知らない方に説明しております。
その2つの基本原理は、
1)Like cures like
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似たものが似た症状を治癒するという意味です。
例えば、ワクチンというのは、弱いウイルスやその断片を体に投与し、そのことにより抗体というウイルスを捕まえてくれる免疫機能ができる為に、ウイルスがやって来てもこれにより病気にならずに済みます。
もともと、ハーネマンは好奇心旺盛な天才医学者でしたが、当時の血を抜くだけの外科手術(何故か、こういう訳の解からないことを医師というのはやるものですね。)や副作用の強い砒素や水銀(現在ならば考えられない事ですが、でもいまでも薬の副作用は強いですね。)を使うために仕事が嫌になり、もっぱら翻訳の仕事をして生計をたてていました。その時マラリアの特効薬である、キニーネという薬が苦いから効くという論文を見て、疑問に思い、自分で試しにキニーネを服用したのです。すると、マラリアと同じ症状が出てきたのです。そのことにヒントを得て同種療法である、ホメオパシーという学問を研究し体系化していったのです。 |
2)The Minimum Effective Dose
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最小限度で効果的な投与を行う。
有毒な砒素や水銀もどんどん薄めていくと、副作用が少なくなり、反対に薬として使えるようになります。
ハーネマンは、ある時薄めていっても、振とうと撹拌を繰り返すと薬の効果が反対に強くなるというのを発見しました。これにより最小限度でも薬の成分ではなく、なんらかの形で人間の自然治癒力を刺激し病気がよくなる事を発見したのです。ただ自然治癒力というものを刺激するだけですから、ほんの1粒、2粒でもよい訳なのです。副作用もなく、害もない治療法です。 |
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